sayaのゲーム日記(仮)

日々のゲームのやりこみを記録しているだけのただの日記

2023年8月に読了した本と映画

万能鑑定士Qの謎解き 松岡圭祐 角川文庫 今度の莉子の相手は、中国に存在する偽物商品を作る巨大な贋作組織フーヂーズ。フーヂーズに嵌められ、追われる身となる莉子。パートナーでもある小川原や中国にいる友人と協力し鑑定の力でフーヂーズと対決するお話。中国で行われているオリンピック選手の強化、教育の闇について考えさせられる。

万能鑑定士Qの最終巻 松岡圭祐 講談社文庫 万能鑑定士Qシリーズ最終巻。

莉子が挑む最後の事件は日本に持ち込まれたムンクの叫びの行方を捜すこと。ある男に4枚に破られた絵画。犯人が提示する問題を一つ解くごとに一枚返却されるというバラエティーショーじみたもの。完璧に絵画を修復させるタイムリミットは24時間。

最終巻だけあって今までの作品に登場した人達が再登場する。それぞれ、莉子と出会ったおかげで救われたりする。華蓮のその後を描いた作品が見たいところ。

最後はコピアと対決する莉子。小笠原の協力もありコピアに初勝利。

晴れて恋人と莉子と小笠原。すぐに結婚。エピローグでは、莉子の子供・桜も登場する。

これで人が死なないミステリーQシリーズは終わりとなる。人が死なないミステリーの後継は、水鏡シリーズや探偵の鑑定などに引き継がれる模様。先に添乗員シリーズを読破していく予定。

③夜更けの川に落ち葉は流れて 西村賢太 講談社 主人公は中卒で日雇いの仕事などしかしない怠け者、怠惰で大酒飲み、風俗が好きでヘビースモーカーで怒りやすく暴力もたまに行う小心者。自伝的小説。他の小説にも出てくるおなじみのキャラクター。

なぜかこんな屑な男にも恋人ができるが生来の性格が災いし、すぐに別れることに。

ベクトルが違うが私もどうしようもない屑なところがあるのでこの男をなぜか憎めない。好きでもある。

④はじめての 島本 理生 辻村深月 宮部みゆき 森 絵都 水鈴社(すいりんしゃ)

4人の作者にはあらかじめテーマ(はじめて・・・したときに読む物語)を与えられて、そのテーマに沿って短編を書いてもらう。その小説を元にYOASOBI(アイドルという曲が2023年に発売。世界的な人気を得る)が4つの曲をかき上げる。コラボ作品。

1)私だけの所有者 島本理生(はじめて人を好きになったときに読む物語) アンドロイドが存在する世界。アンドロイドも人に対し恋をという感情が芽生えるのかというお話。せつない。叙述トリック作品でもある。

2)ユーレイ 辻村深月 (はじめて家出したときに読む物語)学校でいじめられ、その苦しみから逃れるため自殺を決意した中学生の少女。電車に乗り、遠くまでやってくる。途中で下車し海岸で一人のユーレイの少女と出会うお話。ユーレイと話すことで心の苦しみやもやもやが晴れた少女。さわやかなラスト。二人はこれからも友人関係のままでいてほしい。

3)色違いのトランプ 宮部みゆき (はじめて容疑者になったときに読む物語)

今生きている世界に自分の居場所がないと感じた少女。あっちの世界(パラレルワールド)の自分とそっくりな少女と入れ替わり、軍事政権打倒を目指すことに。ちなみにコラボ曲の中でセブンティーンが一番好き。ショートカット好きにはたまらない。

4)ヒカリノタネ 森絵都 (はじめて告白 した ときに読む物語)

小学生から数えて3回も同じ人に告白した女性。4回目に挑もうとするが、このまま告白してもいい結果が得られないのではと考えた少女は友人に相談し、友人にタイムトラベルができる女性を紹介してもらう。少女はタイムトラベルの力で過去の告白をなかったことにしようと行動するお話。告白に失敗してもなにかしら自分に+なったことが必ずある。行動しないと何も変わらないし、成長もしないことを改めて教えてくれる。ハッピーエンド。

⑤12番目のカード ジェフリー ディーヴァー(池田真紀子)文藝春秋

リンカーンライムシリーズ6作目。図書館でご先祖のことを調べていた黒人の少女ジェニーヴァ―。そこである殺人鬼に襲われる。ジェニーヴァ―を保護しながら犯人を追い詰める話。黒人差別問題。五分の3の人間の扱いしかされてこなかった昔(140年前。1860年代)の黒人達、それを変えていこうと行動してきた黒人たちの話も。

映画

①~③メンインブラック1から3 主演はウイル・スミスやトミー・リー・ジョーンズなど。

監督はバリー・ソネンフェルド。地球に住む宇宙人を管理したり、彼らの地球への侵略を防ぐ仕事を人知れずに活動したりするお話。1作目がお気に入り。最近4作目が公開されたらしい。